出版の仕事を通じて身に着くスキルや経験

出版の仕事は他の業種には無いようなスキルや経験が身に付きます。出版は一人の力で仕事を完遂することが出来ず、多くの人の協力を得ながら作業を進めなければなりません。その過程で、自分自身も大きく成長できるのです。
まず、出版の仕事として代表的なものが編集者です。編集者は担当する作家が作品を完成させることをサポートする役割を担うことに加え、その作品が雑誌に載ったり単行本として書店に並ぶまでの責任を持ちます。作家が執筆しているときには進捗状況を管理したり取材を代行することが主な仕事で、ときにはアイデアを出したり差し入れをするといったクリエイティブな能力や細やかな気遣いも身に付きます。また、原稿を受け取ったあとはその原稿を編集長や印刷工場に引き渡しますが、スケジュール通りに物事が進むことは珍しく、入稿を待ってもらったり印刷機を止めてもらうといったイレギュラーなことも行わなければならないため、対人折衝能力が必要になります。こういったスキルは経験とともに身に付くほか、先輩から指導を受けて身に付く場合もあり日々勉強なのです。

さらに、編集者はライターとしての能力も要求されます。自分で記事を書けなければ編集の仕事はつとまりません。読者の共感を得る記事や訴えかける記事を書くスキルも身に付きます。
出版の仕事に欠かせないのが営業です。いくら雑誌や書籍が完成したとしても、書店においてもらえなければ意味がありません。営業は各地の書店をまわり、自社が出版する本の発注を受ける仕事です。自分が売る商品を深く理解していなければ商品を売ることが出来ないので、大量の本を迅速に読み込んで要点を掴み、書店にアピールするインプット能力とアウトプット能力は他の業種の営業でも役立ちます。
出版の仕事を通じて身に付くスキルや経験は、他業種でも活かせるものばかりなのです。逆に、他業種から転職した際にも前職で身に付けたスキルや経験を活かすことが出来るとも言えます。